吹雪により撤退
昨日10/25~26と八ヶ岳の赤岳に登山。
奇しくも10/26は私の誕生日だったりするが、kez♂ さんの予想に反してそこに決意とか深い思慮のようなものがあったわけではなく、自分のスケジュールから逆算してココしかなかったのでこの日に。10/11 日の連休は紅葉の見頃とバッティングするのでどこの山小屋も満杯状態のため見送り、次の10/18は歯医者の予約のためNG、そして11月移行になると降雪してしまう可能性があるので結果的に10/25~26に。
■10:23美濃戸口
新宿発のスーパーあずさ一号で茅野へ。バスで登山口まで。
予約した山小屋(赤岳展望荘)から「チェックインは15時まで」と言われたので、最低限のストレッチだけをして急いで出発。
美濃戸までは林道を歩く。林道歩きなのでサクサクと歩を進める。
■11:14美濃戸
北沢か南沢かいずれかで登るかの分岐。
若干急坂になるがコースタイムで30分短い南沢を選択。こっちのコースじゃないと15時までに赤岳展望荘に着けない。
■南沢
美濃戸とから行者小屋までの南沢コースは沢沿いの森を進むコース。
沢をまたぐ橋が丸木一本のところなどがあったりしてちょっとビビッたが、苔むした森のコースはとても快適。登りも大したことはなく登山道というよりはハイキングコースみたいな感じ。
このコースを上る間に何故か右二回、左一回、脚をつる。これまで運動している最中に脚をつったことなんてなかったのだが…。原因は後に判る…。
■13:38行者小屋
脚を数回つって途中数回小休止をいれたがほぼコースタイム通り到着。
お腹が滅茶苦茶空いているので、朝新宿駅のドトールで買ったメロンパンとワッフルを紅茶で流し込む。一息ついて14:00出発。コースタイム通りだと山小屋に着くのが15:20になってしまうが、それくらいはいいだろうと思い連絡はしない。
■地蔵尾根~赤岳展望荘
行者小屋まではなだらかな登山道だったが、ここから尾根が壁のように立ち上がるのでここから登山道は急坂になっていく。
森林限界を超えたところでハシゴ場出現。ここからはハシゴと鎖の連続。
脚をつった時の違和感がここでも抜けきれず、ハシゴなどで自分の体重を引き上げようとするときに脚をつること数回。我慢しつつ登っていたが、尾根の名前にもなっているお地蔵山のところで両足がつってしまい行動不能に。マッサージしたら少しはよくなるかと思って試みるも改善はせず。しかし、稜線上で風が強くその場で休んでいると体が冷えてしまいあまりよろしくない。稜線まで出てきたので山小屋はすぐだろうと、痛みを我慢して少しずつ登る。5分くらい鎖場を黙々と登っていたら山小屋が見えてきた。距離にして50mくらいのところに見えたのでなんとかなりそう。
結局お地蔵山のところから小屋はさほど離れていなく10分くらいで山小屋に到着。時間は15:11。脚をつった割には早く着いた。
ところで何故にこうも頻繁に脚がつるのか?
どうもくるぶしの保護用に着用していたリガードというサポータータイプの靴下が原因ぽい。ふくらはぎを観察してみると力を入れていないのに痙攣している。自分で力をいれてないとすると、原因はこの靴下?試しに普通の登山用の靴下に替えてみると、あっさり症状はなくなった…。
保護用のために買ったのに、それが原因で脚がつっていたなんて…。
■10/26 05:30 赤岳頂上直下稜線
赤岳頂上で日の出の写真をとるために05:30に小屋を出る。
小屋を出ると空は一面ダークグレイの曇天。
日の出前ならば東の空がほのかに紫色に明るいはずなのだが、そういう兆候はまったくない。完全な曇り空が確定したので急いで赤岳頂上に登る必要はないのだけれども、上から下までほぼ冬用の装備で固めて小屋を出てきてしまったのでそのまま頂上へ登ることにする。
赤岳展望荘から頂上までは40分程度。鎖場が多い稜線上のコースだが天気がよければさほど危険でもない。
が、しかし…、ものすごい風が強い。普通に立っていたらバランスを崩すくらいの風。しかも、滅茶苦茶寒い。気温が氷点下2度くらいだが、風が強いので体感温度はもっと寒い。
怖いなぁと思いつつ慎重に登り始める。
登り始めて5分くらいして、ほほにペチッと当たる冷たいモノ…。雪だ。
頂上部分を隠している雲のせいだろうと、ちょっと心配ではあったがそのまま登る。
ところが、体に当たる雪の回数がどんどん増えてくる…。そのうち目に見えてわかるほどに雪が降っているのが確認できるようになってきた。岩の表面にもうっすらと積もってきている。後ろを振り返って稜線を見ると頂上部分だけでなく、山全体に雪が降っている。しかも、風が強いから横殴りの雪。
ヤバイ。ヤバイぞ~。
理屈よりも人間の本能的な危険フラグが立つ。
頂上(頂上小屋)はあと目算で100mくらい。10分も歩けば到着する。
が、しかし。この雪、というか吹雪はヤバイ。頂上まで着けたとして、それから安全に戻ってこれるか?微妙な積雪状態をこの鎖場連続、強風状態の稜線を下れるか?
やってできないことはないが、リスクが高すぎる。
時間的に山小屋の朝食時間なので稜線上にいるのは自分と50m下を登ってきているあんちゃんの二人だけ。パーティーならまだしも、この状況はまずい。積雪状態での登山の経験ないし。
無理。撤退。頂上をあきらめて、元来た道を素早く戻る。
稜線上で降雪されてしまうと、下りの鎖、ハシゴ場が危険なので、その前に稜線上から下に降りることにする。
行者小屋まで降りてきたら当たりは一面の雪化粧。
後から降りてきた人に聞いたら、みんな「吹雪いているので降りてきた」そうだ。
やっぱり、あの状況で登る奴はいないらしい。
ということで結局頂上を踏まずに帰ってきた。
頂上を踏めなかったけれども、なんかイロイロと面白かった。
大いなる自然の前では人間なんてどうすることもできないんだなぁ、というアタリマエの事をこれだけ肌感覚で体験できる機会というのはあまりないので。
頂上はまた来年コースを変えて登りに来よう。





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